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ランドセル工場:中林隆治さん&浦田清邦さん vol.2
【“フィットちゃんランドセルのキーマン”に会いたい。】
こんにちは。ママ・ライターのazumiです。
フィットちゃんランドセルの背負いやすさの秘密は「フィットちゃん背カン」にあり!
中林さんと浦田さんに、その開発ストーリーをお聞きします。
azumi:
背カンの開発は具体的にどんなふうに進めたんですか?
中林さん:
金具メーカーとの共同開発ということで、
こちらが手描きで設計図を書いて、
金具メーカーにサンプルを起こしてもらうということを数回繰り返して、
原型ができました。
浦田さん:
私たちはこんな機能があったらいいね、
こんな風にできたらいいんじゃないか、
というアイデアは出せるんですが、
それを具体的に設計図に落とし込んでくれるのが中林さんなんです。
中林さん:
私は前職で機械部品製作の経験があったので
金具の構造はイメージできたのですが、
じゃあ肩ベルトをどれぐらいの角度で立ち上げればいいのか、
どうすれば背負う人がより軽く感じるのか、
といった点はすごく悩みました。
azumi:
ランドセルは背負い心地が大事ですもんね。
浦田さん:
その点を検証するために信州大学繊維学部感性工学科の
研究室と共同実験を行ったんです。
azumi:
感性工学?
浦田さん:
センサーでの計測やモニター評価を通して、
人間の感性を数値化したり、
心地よさを評価したりする研究分野です。
子供たちに実際に背負ってもらい担ぎ心地の研究を重ね、
肩ベルトを何度立ち上げれば一番軽く感じられるのかを探りました。
azumi:
科学的に背負いやすさを追求したんですね。
そこで出てきた角度がさきほどの…。
中林さん&浦田さん:
25度です。
azumi:
そして「フィットちゃん背カン」として完成したのが…。
中林さん&浦田さん:
2003年7月7日です。
浦田さん:
この日は特許を出願した日で、フィットちゃんの誕生日です。
azumi:
なるほど〜。完成したときの気持ちって、いかがでしたか?
中林さん:
背カンができたという嬉しさより、
これで子どもたちに喜んでもらえるランドセルができるぞ、
という喜びのほうが大きかったですね。
azumi:
ちなみに「フィットちゃん」という名前をつけたのはどなたなのですか?
浦田さん:
当社の社長です。
最初は「フィットくん」と呼んでいたのですが、
それだと男の子だけが対象みたいに感じてしまいますよね?
ですので、男の子でも女の子でも通用する
「フィットちゃん」という愛称に落ち着きました。
ランドセルへの愛情が感じられるエピソードをたくさん聞くことができました。
それにしても、フィットちゃんに誕生日があるなんて初耳!
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