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フィットちゃんランドセル職人:平譯武さんvol.2
【“フィットちゃんランドセルのキーマン”に会いたい。】
こんにちは。保育園&小学生の子どもをもつママ・ライターのazumiです。
ランドセル職人・平譯(ひらわけ)さんへのインタビュー第2弾は、
前回の工場見学を踏まえて組立工程の仕事について紹介してもらいます。
azumi:
平譯さんは組立工程の責任者をされているそうですが、それってどんな工程なんですか。
平譯さん:
工場で見ていただいた通り、カブセ、大マチ、肩ベルト、背中などの
パーツを組み合わせてランドセルの形をつくっていく工程です。
azumi:
職人技が求められる作業って、どんなところでしょうか?
平譯さん:
まず「ストロングテープ取り」と呼ばれる作業があります。
ほらここ、ランドセルの取り出し口をテープで巻いてその上から縫い込んであるでしょう?
なめらかな曲線を縫うので難しいんですよ。
azumi:
ここ目立ちますもんね。
ストロングテープというだけあって強度に関わる部分なんですか?
平譯さん:
そうですね。この部分には他にも強度を高めるための仕掛けがあって、
トリプルガードと呼ばれる特殊な芯材が入っていて潰れにくくなっているんです。
azumi:
ほんとだ、上からぎゅっと押してもすぐもとに戻るんだ。
平譯さん:
モノが完成してしまうと見えなくなる部分ですが、だからこそこだわっています。
あと、複数のパーツを縫い合わせる「まとめミシン」も難しいです。
ランドセルを抱えるようにしっかり支えてまっすぐ直線を縫うんです。
azumi:
入ったばかりのスタッフには任せられない部分ですか?
平譯さん:
そうですね。技術と経験が必要ですから。
完成したランドセルを手に取って見てみると、歪みのないまっすぐなステッチがきれい。
縫製は丈夫さだけでなく見た目の美しさにもつながるんですね。